情報系大学生の趣味ブログ

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【読書感想】『いまさら翼といわれても』米澤穂信

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 今回は、古典部シリーズ6作目で最新作の「いまさら翼といわれても」を読みました。

読了後は、もうしばらくはこの世界に浸れないのかと思うと少し寂しい気がしてきました。それほどこのシリーズが好きでしたし、キャラクターも好きでした。

この作品は短編集になっていて、全6篇あります。里志を除いた古典部員3人の過去というかそれぞれを掘り下げたような内容になっていました(里志については遠まわりする雛で語られていた)。

さて、感想を書いていきます。

前作で摩耶花が漫研をやめたことは知っていましたが、そのお話が今作に出てくるとは驚きました。摩耶花や河内先輩のようにクリエイターの人はカッコいいなと思っていますし、応援したくなりました。

そして、奉太郎がなぜ「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」を言うようになったのか。もともとどんな性格の子供だったのか。知ることができました。そこにお姉さんのん供恵が出てくるのですが、いいですね。二人の関係。今作品でも姉弟仲の良さが感じられました。欲しい時に欲しい言葉をくれる理解者がそばにいるって羨ましいです。

最後にえるについて、千反田家の跡取りを将来の進路として考えていたえるが、跡取りにならなくても言われ、悩む姿が、やはりこの本はミステリーに加え、青春時代の苦悩も書いていてメッセージ性があり素晴らしい本だと思いました。懐かしい感覚がより蘇ってきます。最後どうなったか気になりました。次回作に持ち越しだろうとは思いますが、早く読みたいなぁ(笑)。

書いている途中で気づいたのですが、古典部シリーズではないのですが、『米澤穂信古典部』という古典部シリーズの解説本?ファンブック?みたいなものが出ていることに気づきました。登場人物たちの本棚紹介や、新作短編も収録されているみたいなので、あともう少しは古典部の世界に浸れそうです。こちらも読んだらブログに書きたいと思います。

今回はこんなところで失礼します。

 

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