【読書感想】『遠まわりする雛』米澤穂信
この作品は古典部シリーズ四作目で短編集となっています。
もちろんアニメも見ましたよ。というか、アニメから入りました。
前回書いたAnotherと同じくらい、アニメの再現度が高かったです。
さすが京アニさんと言いたいです。
この四作目までがアニメに収録されている内容で、お話の内容は知っていました。
ですが、理解力が少し欠けている僕としては、アニメでなぜ里志が、摩耶花の手作りチョコレートを隠したのか疑問に思っていました。また、摩耶花のことをどう思っているのかすごく気になっていたのですが、
小説を読んでみると里志も摩耶花のことを好きでいて、でも自分の中で整理がついていないこと、一年以上悩んでいることを奉太郎に告げるシーンで、なるほど彼の今の性格の成り立ちはこうやって作り上げられたのかと初めて知ることができてよかったです。
話は変わり、
米澤穂信さんの日本語はすごく美しく心地よく感じます。
日本人として知っていて当たり前だとは思うけれど、現代っ子の僕には難しい言葉やことわざがちょくちょく出てくるのですが、
一つ一つ覚えていけば、日本語力も上がる気がしています。
例えば、「裾」、「襟」、「袖」、「袴」の読み方が途中で怪しくなってしまいました。これは現代っ子っというよりも僕の日本語が弱いだけですね。笑(日本の現代っ子のみなさんごめんなさい)
まあっそんなことはさておき、
短編集ということもあり、時系列は順番どおりですが、前三作のそれぞれの間の話になっていて、古典部員の距離感が少しですが近くなっていることに気がつけてよかったです!
また、現実ではほとんどの人が味わえないであろう、充実した高校生活を疑似体験(?)できてとても幸せな気分になりました。
第五作目と第六作目も今手元にあるので、読み次第感想を投稿していこうと思います!
では!
↓よければクリックしていってください!