情報系大学生の趣味ブログ

趣味を探すため様々なことに挑戦していきます。簡単に言えば雑記です。

【読書感想】『億男』川村元気

          f:id:salvage_mice:20190901174556j:plain

 今回はお金関連(?)で去年映画が放映された億男の原作を読みました。途中まで読んでずっと放置してました。主演の佐藤健さん、高橋一生さん、めっちゃ好きなんです。とか言いながらこの映画はみったことないという(笑)。受験のせいだ!と言い訳しておきます。

はい、ではここからは感想です。

弟の借金を代わりに背負った一男、そこまでは良かったのですが、借金があっては家族と一緒に暮らせないという考えが、妻の万佐子と決定的に違う価値観だなと思いました。一男は一家の大黒柱と言う責任を負おうとしていたんですかね、結婚したことがないんでわからないですけど。「九十九が一男の3億円を持って姿を消す」、この行為には落語の「芝浜」というお話がきっかけだったんですね。九十九は一男に「お金と幸せの答え」を考えて欲しくて、一緒に事業をしていた3人(十和子、百瀬、千住)に(根回しして)一男を(自然と)彼らに向かわせました。その3人について書いていきます。

十和子は壁に隠された12億円という大金に囲まれながら質素な生活を送っており、それが彼女の幸せだと語っていました。夫にその事実を隠していることから察するに後ろめたさから満足はできていないんだろうと思いました。

百瀬は自分を狂わせたお金を手放したくてギャンブルにお金を突っ込んだのにギャンブルの才能に目覚めてしまった。手放したくても手放せない、自分の生きる道を探すことを諦めってしまっているようにも思えました。

千住は会社を売るときに、真っ先に九十九を裏切ってしまった、九十九を信じられなかった自分を情けなく思い、お金を減らさないように努めるものの、そのために始めた宗教法人が花開く。そしてだんだんと教祖を演じることで生きていると実感できるようになった。

この3人のそれぞれの生き方が「お金と幸せの答え」なのではないかと思いました。しかし、彼らが一男に真実を話している姿はとても幸せそうには感じられませんでした。

少し話は変わりますが、子供達が将来の夢を聞かれたときに、職業名を答える姿を良く目にします。しかし、その職業に就いてしまった途端、夢は叶ってしまい、なくなってしまいます。それからは新しい夢を見つけなくてはいけなくなります。

これと似ているなと思いました。一男はお金持ちになることで達成できる目標、またはお金持ちになることを夢に見ていたのに、大金を手にした途端、夢に冷めて、欲しいものがなくなってしまう。欲がなくなってしまう。僕は人間は欲がないと主体的に行動できない生き物だと思っています。お金持ちになりたいけれど、例えそれを達成したとしても欲を持ち続けるために、人生をかけてやっと達成できるような大きな目標をこれから考えてそのために生きていきたいなと思いました。

僕のこの作品を読んですぐの感想はこうでした。「この作品を通してお金はありすぎてもなさすぎても人を変えてしまうんだと思いました。僕はお金持ちにはなりたいですが、いきなり大金を得てしまうと九十九に相談する前の一男やあの3人のように惑わされてしまうと思いました。もし成れるのなら、少しずつ着々とお金持ちに成りたいなと思いました。」

考えながらブログを書くことでこれだけ考えが変わるのだと思い正直驚いています。読む前の感想も一理あるなと思いながらも、夢や目標がお金持ちになるだけでは達成できないものに設定しておけば解決できるのでは?と今では思っています。まああの3人のように夢とお金を天秤にかけて夢(四人の事業)を諦めてしまわないように、何があっても達成したいと思えるような夢を設定するのはとても困難なことだと思います。今日から僕はそんな夢を探す旅に出ようと思います。

今回は自分の意見が上手くまとめられているか心配ですが、『億男』を読んですぐの感想でした。ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

↓よければクリックしていってください!

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

プライバシーポリシー お問い合わせ