【読書感想】『Another(下)』綾辻行人
前回に引き続き今回は、Another(下)を読みました!
下巻では、アニメでは語られていないお話や設定がいくつか登場してきました。これこそ原作を読むにあたっての醍醐味ですよね。それに加えて、アニメ版は原作の再現度がかなり高かったんだと認識できました。
さて、その辺のことも踏まえて感想に移っていきたいと思います。
アニメでは鳴ちゃんが、死の色が見えると言っていたので勝手に予知できるものだと思っていたのですが、実際はそうではなくて、病気や怪我などで死に近い人は薄く、すでに死んでしまっている人は濃く見えるらしいのです。これでアニメを観て「そんな都合のいい能力あっていいの?」と思っていた人もそこまで万能じゃないことを知れば納得できるんじゃないかと思います。
まあそんなことはさておき、前回榊原くんのことを空気が読めなくて、ちょっと苦手と書きましたが...まあ今回も苦手のままではあったのですが(おい)、自分が決まりごとの内容を知らされていなかったにしろ友達に鎌をかけたり忠告を無視したりと随分なわがままでクラスを混乱させてしまったことを思いつめ夢の中で苦しめられていたのは少しスッキリしました(笑)。『これで許してあげよう』とお前誰だよ目線で読んでいました(笑)。
さて、感想を書こうと思いましたが、やはり外枠はほとんど一緒なので、初めての衝撃が感じられず、どうしてもアニメ版と比較してしまいます。申し訳ないです。
アニメでは赤沢さんが、かなりキャラとして目立っていて榊原くんとのその後も匂わせていたのに、原作ではそんな話はなかったりと、アニメではアニメならではの変更点を加えていて面白いなと思いました。最後の録音したテープを教室に隠すシーンもなかったりと意外なところで衝撃を受けてしまいましたが、原作の文章や技法に触れられて良かったです。
まだエピソードSが残っていますが、Anotherはもう満足してしまったので、一旦距離を置いて、(手元にはあるので)また読みたくなったら読んでみたいと思います。
機会があればまた綾辻先生の本を読んでみたいと思います。
では、また!
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